2023年 10月
自主調査コラム【第1回】2023年夏のトレンドは?
エム・アール・エス広告調査のリサーチャーが、
自分が今気になることをリサーチし、交代でコラムを執筆します。
初回は「トレンド」「情報感度」をテーマにお送りします。
執筆者:リサーチャー R.O
こんにちは。皆さんは「最近コレ流行っているなぁ」と感じるものはありますか。
よくテレビで見るようになった、よく店頭で見かけるようになった、よくSNSで見るようになった、よく周り
の人から聞くことが多くなった、などなど色々な情報源から日々流行を感じることがあると思います。
今回はそのような「流行」について、どんなことが流行っているのか、どんな情報源から知ることが多いのか、
SNSに対する意識は?といったことを調べてみました。
1.流行ランキング:「食」は夏ならではのランキング、「エンタメ」ではアニメが強い!
「食」では、季節柄「アイス」「かき氷」や、そうめんのアレンジレシピなどの冷たい「うどん/そうめん」
について気になっている人が多数。再ブームの「カヌレ」など、SNSでも話題になっているものも多く
挙げられました。
「エンタメ」は「呪術廻戦」「キングダム」「鬼滅の刃」「推しの子」など、人気のアニメ・映画作品や、
「ポケモン」がランクインしています。
2.流行の情報源は、世代によって差が顕著
流行の情報源として、「動画コンテンツ」はどの世代も高めの傾向ですが、20~30代では「SNS」が、
40~50代は「テレビ」が特徴的に高く、世代ではっきり差が出る結果となりました。
また、SNSでは男女で差が見られ、男性ではX(旧Twitter)、TikTokが、女性ではInstagramが人気でした。
3.SNSに対する意識:SNSは閲覧メインが大多数
全体としては、SNSはいいね!やコメントはあまりせずに、閲覧するだけがメインの使い方という人の方が多かったです。
投稿するとしても見てもらうのは少数で良いという人がほとんどでした。
また、情報を得るために知りたい情報を検索するという使い方なので、ネガティブな投稿は見たくないという意識が強いことも分かりました。
4.情報感度別のSNS意識に大きな違いが!
また今回、情報感度によって、SNSに対する意識が違うということが明らかになりました。
情報感度の高い人は、男性20~30代が多く、いいね!やコメントもしつつ、自分で投稿もしたい、投稿を多く
の人に見てもらいたい人も多めでした。情報を得るためにSNSを常にチェックしているので、ネガティブな
投稿や、自分と異なる意見は排除して、快適に使っていきたい意識が高いのが特徴的でした。
情報感度が中程度の層は、必要な時に情報を検索する使い方がメインなため、投稿はせず閲覧メインという人が
多くを占めていました。
※情報感度別の分析:新しいものに対する気持ちとして、「新しいものはとにかく一番に取り入れる」
または「新しいものについて情報収集を頻繁に行い、気になるものはすぐ取り入れる」と回答した人
を情報感度高層(H層)、「新しいものは、周りが少しずつ使い始め、良い評判を聞いたら取り入れ
る」または「周囲で流行しているものなら取り入れてもよい」と回答した人を情報感度中層(M層)、
「新しいものには興味がない、嫌い」と回答した人を情報感度低層(L層)と定義し分析
また、情報感度の高い人では、「ゴディパン」、「2Dケーキ」、「10円パン」、「ビリヤニ」など、
SNSで話題となっているものを流行として挙げる人もいて、SNSが重要な情報源となっている層ならでは
の結果が見られました。
結果をご覧になっていかがでしたか?皆さんの周りで流行っていることはランキングに入っていたでしょうか。
世代や性別による情報源の違いや、情報感度によるSNSに対する意識の違いも、自分に当てはめて考えると
非常に納得がいく結果でした。
また、情報感度が高い人達の方が、まだ世間で大きな流行となっていないものを、SNSでいち早く見つけ発信
して流行を作っていく様子も垣間見えて、面白い結果だと思いました。
皆さんも、新たな流行の兆しを見つけにSNSをのぞいてみてはいかがでしょうか。
■調査概要
・調査方法:インターネット調査(アイブリッジ株式会社のFreeasyを利用)
・調査地域:全国
・調査対象者:全国20~69歳の男女個人
・サンプルサイズ:1,000サンプル
・調査時期:2023年8月4日(金)~5日(土)
・調査機関:エム・アール・エス広告調査株式会社